■生贄として捧げられた娘-フミノドンHuminodun

Queen of harvest

30以上の民族が共に暮らすサバ州~最大民族であるカダザン・ドゥスン族は、人口の約3割を占めています。
カダザン・ドゥスン族は、キナバル山を「先祖の霊が眠る山」として崇拝し、キナその麓で農作を生業とし繁栄してきました。
そして毎年5月には、各地区や村で収穫祭を行います。

その収穫祭では、それぞれの地区でコンテスト(ミスコンテスト)が行われ、月の終わりには地区代表が一同に会し、その年のサバ州・収穫祭の女王が選ばれます。

容姿端麗(豊かな黒髪必須)はもちろんの事、伝統文化の知識、特技やスピーチなど様々な審査がなされます。
そのコンテストに出場する為に、本人はもちろんの事、両親も娘のためにあらゆる力を尽くします。

娘が地区代表にでもなろうものなら、婚姻時の結納金はどーんと値を上げ、娘がサバ州の収穫祭の女王にでもなろうものなら、更に倍!
つい最近まで結納金は、バッファロー○○頭! 今ではそれが車や時計などに代わってきています。

収穫祭の女王コンテストは、ただのミスコンテストではありません。

キナバル山の神様-キノリンガンが、民に豊かな収穫をもたらす為に、美しい一人娘のフミノドンを生贄に捧げました。
美しく気立ての良い娘であったフミノドゥンは、野菜や穀物、そして果物などに姿を変え、今もサバ州の人々に豊かな大地の恵みをもたらしているのです。
そのフミノドンを讃え感謝を込めて、フミノドンに値する美しく聡明な娘を選び、収穫に感謝するコンテストなのです。

さて、捧げられたフミノドンは、どのような作物に姿を変えたのでしょうか?

頭・・・やしの実
目・・・くだもの
歯・・・とうもろこし
腕・・・サトウキビ
太もも・・・竹
腹・・・カボチャや冬瓜
血液・・・赤米
内臓・・タピオカイモ
指・・・生姜
肋骨・・・バナナ
胸・・・油がとれる実
髪・・・パキス(野菜)

ごはんは、残さず食べましょう!

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